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「新しき大学の理念」

新しき大学の理念

マックス・ウェバー霊指導。
(『マックス・ウェバー「職業としての学問」「職業としての政治」を語る』より)

第二次世界大戦の後、次第に国家としてのアイデンティティーや
未来ビジョンがはっきりと見えなくなってきたところがあるので、
「新しい価値を創造できる大学」の建設が望まれていると思う。

「実社会で活躍できる人間」「発展・繁栄のために尽くせるような人間」を
つくる教育を提供できることが大切だ。

「創造性」「チャレンジ」を中心に、
「新しい創造」や「未来への貢献」を出来る大学をつくる予定だそうだ。


主な内容は、以下の通り。

〇新たに大学を創る意義とは何か?
〇新たなものを学んでいく大切さ。
〇「人間幸福学」に込められた願い。
〇学問の統合について。
〇宗教性を含んだ教育をする理由。
〇世界宗教は、発生時はいつも新宗教。
〇教養を身につけることの大切さ。
〇「未来産業学部」が創る未来とは?
〇宗教的素養は、必要か。
〇霊言について

など。

内容が濃いので、一度にはまとめられそうではないので、
今回はここまで。

(2013年9月20日 収録)




# by dokusyo-bibouroku | 2018-08-28 16:14

早稲田大学創立者・大隈重信「大学教育の意義」を語る

大学は「世の中のお役に立つ人材をつくっていかなければ、存在意義がない」と思った。

教授に関しては、
「実践の中で鍛えられてなあ、政治、あるいは宗教精神や侍精神や商売精神、
いろんなものを身につけた人が、実学をグワーンと教えたら、ガーンと中身が入ってきて、
卒業した人は仕事ができるようになるんだよ。」(p27)ということで、

実学ができる人、または、実際に成功した人が教壇に立つような大学になると、
育つ人間のレベルも変わってくるのかなと思った。


また、新しいことに挑戦していくような精神を持った人を輩出していかないといけないことも述べられていた。
「気概が大事やな。『ファイティング・スピリット』っていうか、『闘魂の精神』っていうか、『開拓者精神』っていうか、これは大事だよ。」(p53)


他には、発信型の人材を育てる大切さも語っておられた。
「言論が強い。今の時代はこれだ。武器は言論だから。」(p79)
「英語でディベートして打ち勝てるくらいまで、中身もつけてなあ」(p88)


宗教教育についても述べられており、
「宗教教育ってのは、異次元発想のもとになるので、これをやっていれば
『今、地上にないもの、考え方』や、そういう『感性みたいなもの』が降ってくる。」(p94)
ということらしい。
芸術や文化の方に進む人は、宗教をやっていることで、インスピレーションが降りやすくなってくるのだろう。


最後におまけとして、過去世、
ギリシャの雄弁家(たぶんデモステネス)
陰陽師(安倍晴明)
江戸時代の大儒者(藤原惺窩)
であることが明かされた。


(2014年6月1日 収録)

# by dokusyo-bibouroku | 2018-08-14 12:06

法哲学入門

ヘーゲルからハイデッカーまで、法哲学の変遷にふれつつ、
これからの未来社会において、どのような哲学を持って
「法」を考えていけばよいかについて書かれた本。

前半は、哲学の歴史を分かりやすく書いてあったので、
法哲学について全く学んだことがない者であっても、
抵抗なく読むことができた。

全体主義を防ぐ考え方として、2つ紹介されている。
⑴古代ギリシャの民主政を理想にしたハンナ・アーレント
「アーレントは、『参加する民主主義』を考えており、
そこに参加する人たちは『考える人』であるところの一定のレベルが必要であることと、
評議会的なものをつくって、『国家の一元管理』のようにならないよう、
話し合いをしながら、いろいろなものを決めていくようなスタイルを理想として考えていました。」(p143)

⑵「大企業が全体主義への防波堤になる」と考えたドラッカー
「大きな企業をつくれば、一定の力になります。
数千から万の単位の雇用を生んでいる企業が出れば、
国家に対して意見を言うだけの力が十分にあります。」(p145)

「さらに、国際的企業になれば、多国籍にわたって活動をしているので、
その国の利害だけでは物事が決められなくなり、
自分たちが活動しているいろいろな国の情報も集めた上で決めるので、
“外交官”を兼ねたような機能も持っています、」(p145)


そして、第3の考え方として、
宗教の違いによって争いを生んでいる場合は、
新しい哲学のもと決めていくという考え方が打ち出されている。

それについて、説明すると長くなるので、
ページ数だけ書き残しておく。(p148)
時間に余裕があるときに、まとめてみようと思う。


(2013年11月2日 収録)



# by dokusyo-bibouroku | 2018-08-13 17:54


政治哲学の原点

政治哲学を学んだことがない人にも、分かりやすく政治哲学が学べる本。

◯「政治における自由」は、「複数性(プルラリティ)」にある。
「人間には、人種が違ったり、性格が違ったり、生まれに違いがあったり、男女の違いがあったり、身体に『強い』『弱い』があったり、職業に違いがあったりするように、『複数性』から国民は成り立っている面があるので、自ずと、いろいろな意見は出てくるものです。」(p51)

「その『複数性』を一応認めた上で、必要な議論をきちんと戦わせ、そして結論を導き、一定の結果が出た時に納得する文化をつくり上げていくことが、非常に大事なのではないかと考えます。」(p52)

幸福の科学の考え方は、宗教が陥りやすい「全体主義とは逆のもの」だと感じる。
むしろ、「全体主義的な考え方を批判する」考え方。

そもそも幸福の科学は、初期から霊言集を数多く出していて、
その内容は、神格をもった方々の霊言であっても、意見が違うということを、
そのまま出しているというスタイルだ。

こうした意見の違いに関しては、
「矛盾していても、それぞれに参考になるところがあるので、
『現実の事象に合わせて、どう考えるか』という材料を提供してくれているのです。
したがって、矛盾したものの中から『こちらは何を選び取るか』ということを考えなくてはなりません。」(p71)
という考え方に立っている。

違う意見は違う意見として認めつつ、そこから自分が何をつかんでいくかが大事なのだ。

今までの宗教(=全体主義的考え方)ではない考え方を打ち出していて、面白いと思った。


◯民主主義の担い手は「考えることができる人」
「『考えることができる人間』が存在することによって、いろいろな情報や知識が意味を持つものになってきます。
そうした『考えることができる人間』こそ、やはり、自由の主体であるべきだと思いますし、自由の主体たる人間が、一定の議論をして、正しい結論を導いていくことが大事なのではないかと思います。」(p74)

何か一つの考え方だけに縛られるのではなく、自らが「考えることができる人」になっていくことの大切さを学んだ。
また、「考えることのできる人たち」を増やすことのできる教育を広げていかなくてはと思った。


◯政治哲学の「使命は自由の創設」
政治哲学者のハンナ・アーレントが言っている「政治の意味は『自由の創設』に尽きる」という言葉に感動を覚えた。

日本もこんな政治哲学が根底に流れている国にしていきたいし、
それに成功したら、周りの国にも影響を与えていきたい。


◯官僚が権力を持つ「国民主権」になっていないか
「『民間主体でやれるものは民間でやり、民間では手が届かないところを政府が埋めていく」というのが基本的な考え」であるということも書いてあった。(p132)

やはり「小さな政府」にしていかなけれは、一部の官僚が権力を持つような世界ができてしまうのではないだろうか。それはいわゆる「共産主義社会」と似た構造を持った社会なのではないだろうか。

「大きな政府」は親切なように見えて、実は共産主義国家のような世界をつくってしまうという危険性を感じた。



政治を専攻して学んだものでなくても分かりやすく「政治哲学とは何か」が分かる良い本だったと思う。

今後は教育レベルを上げて「考えることができる人」をつくっていき、「考えることができる人」が自由の中で様々な活動ができる社会にしていくのが理想だと思った。


(2013年10月29日 収録)

# by dokusyo-bibouroku | 2018-08-13 09:39

経営の創造

経営の創é€

新規事業を立ち上げるためのヒントが書かれた本。
これから経営を初めたいという方にオススメ。

◯自分の適性の見極め方
・自分が今までに褒められたことは何か。
その中に、自分の適正がある場合がある。
・これをこうしたいと考えられるようなところに、
素質がある場合がある。
・好き嫌いがはっきり出てくるものの中に、
何らかの才能がある場合がある。

適性はいろいろあったとしても、
「与えられた条件の中で、全てを決定論的に考えない方がいい。」とも書かれており、
「後から開発されてくる能力もある。」(p63)とも言われているので、簡単に諦めてはいけないなと思う。


本書には、リクルートの江副さんの例が挙げられており、
「事業のタネを探すには、新聞の広告欄をよく見ること」と紹介されていた。(p73)
もう一つには、「人の話を聴きなさい」ということもよく言われていたそうだ。(p77)


事業を立ち上げるためのポイントとしては、
「なにかのまねをするのではなく、まねされるものをつくる。
あるいは、よそがまねをしたくても、まねができないものをつくっていく。
こうしていけば、『差別化』は決定的なものになるでしょう。」(p82)
と教えられている。やはり、差別化できないと、なかなか新規事業を軌道に乗せるのは難しいようだ。


また、よい話をできるようになるためには、
日頃から読書を続けるなどして、よいネタを入れ続けていることが大事だそうだ。
良質なものをアウトプットするためには、
良質なものをインプットしておかなくてはならない。
原因結果の法則は、仕事においても貫かれている。


「プラスアルファの何かがなければ、大事な時間やお金を割いて、
人は来てくれないのです。」(p102)とあり、
『付加価値をつける』ことの大切さを改めて感じた。

付加価値のつけ方として、
「イノベーション(異質なものを結合させる努力をすること)」
が紹介されていた。(p105)


経営がうまくいくためには、
「リピーターを増やしていくこと」が基本のようだ。

また利用したいと思われるために、
「ちょっとした心尽くし」や「相手にとって意外なサプライズ」をしていくことを提案されていた。(p130)

「相手を喜ばそうという気持ちを持っているところは、長く続くことがある」(p131)とあり、
自分もこの気持ちを大切にしていこうと思った。


最後に、「人を育てる」ことの大切さを語られていた。(p134)
やはり、自分だけでは、大きな成功を続けていくことができない。
人が使えるように、自分の器を広げていきたいと思った。

この中で紹介されている「項羽と劉邦」話が面白かった。(p135)
最終的に勝利を収めた劉邦の方は、
「自分を低く下げていた分、周りの人は意見を言えたし、
『強い人や知恵のある人を使える』ということがあった。」(p137)ということのようだ。

「七割、八割できたら、まあ、いいかな。任せてみようかな。」というくらいの気持ちが大事なんだそうだ。(p139)
よく覚えておきたいと思う。


この本は、折に触れて、何度か読み返したい本だと思った。


(2013年10月1日 収録)


# by dokusyo-bibouroku | 2018-08-13 07:04

読んだ本を忘れないように、感想や心に残ったフレーズを綴っていきたいと思います。

by dokusyo-bibouroku