2018年 08月 14日
大隈重信「大学教育の意義」を語る
大学は「世の中のお役に立つ人材をつくっていかなければ、存在意義がない」と思った。
教授に関しては、
「実践の中で鍛えられてなあ、政治、あるいは宗教精神や侍精神や商売精神、
いろんなものを身につけた人が、実学をグワーンと教えたら、ガーンと中身が入ってきて、
卒業した人は仕事ができるようになるんだよ。」(p27)ということで、
実学ができる人、または、実際に成功した人が教壇に立つような大学になると、
育つ人間のレベルも変わってくるのかなと思った。
また、新しいことに挑戦していくような精神を持った人を輩出していかないといけないことも述べられていた。
「気概が大事やな。『ファイティング・スピリット』っていうか、『闘魂の精神』っていうか、『開拓者精神』っていうか、これは大事だよ。」(p53)
他には、発信型の人材を育てる大切さも語っておられた。
「言論が強い。今の時代はこれだ。武器は言論だから。」(p79)
「英語でディベートして打ち勝てるくらいまで、中身もつけてなあ」(p88)
宗教教育についても述べられており、
「宗教教育ってのは、異次元発想のもとになるので、これをやっていれば
『今、地上にないもの、考え方』や、そういう『感性みたいなもの』が降ってくる。」(p94)
ということらしい。
芸術や文化の方に進む人は、宗教をやっていることで、インスピレーションが降りやすくなってくるのだろう。
最後におまけとして、過去世、
ギリシャの雄弁家(たぶんデモステネス)
陰陽師(安倍晴明)
江戸時代の大儒者(藤原惺窩)
であることが明かされた。
(2014年6月1日 収録)
by dokusyo-bibouroku
| 2018-08-14 12:06